今年で4年目を迎えた全日本プロドリフト選手権,D1グランプリ。山杜がD1の存在を知ったのは昨年,某カーショップのモニターに映し出されていたのを見てからである。レーシングスーツを着た男達が,レーシングカーのようなクルマに乗ってサーキットでドリフトしている。「ドリフトもちゃんとしたプロドライバーの競技になったんだなあ」と感じたものであった。スケート競技にたとえるなら,グリップがスピードスケート,ドリフトはフィギュアスケートといったところだろうか。何にしても,峠やら埠頭やらの公道でかまして迷惑や事故につながるドリフトではなく,モータースポーツとしてのドリフトが確立されたのはとても喜ばしいことである。
とはいうものの,初めのうちはさしてD1に興味があった訳ではない。山杜の歴代所有車は全てFFでありドリフトとは無縁であったし,ああいったカニ走り的な派手なドリフトはタイム的には遅いというグリップ走行からの視点で見ていたからである。D1に興味を持ったきっかけは1人の選手からであった。選手の名は熊久保信重。知る人ぞ知るエビスサーキットの支配人である。山杜も「サーキットでおおあばれ」の際にお世話になり,いくらかお話もさせて頂いた方である(熊久保氏は憶えていないだろうが)。クルマ好きにとって我が郷土の誇りである熊久保氏の活躍を是非見てみたい。そんな気持ちからD1を追ってみようという気が芽生えたのである。 今回のD1第3戦を観戦するにあたって,山杜は本やらDVDやらを購入していくらか事前学習をした。ワークス系の選手の顔,名前,マシン。D1元年〜3年目までの経緯やレギュレーション,審査方法。2004年第1戦,第2戦の結果etc・・・。それらの予備知識のおかげで,かなり今回の観戦を楽しむことができた。 2004年第3戦inエビスサーキット。福島県が誇る,クルマ雑誌やビデオの舞台としても御用達のサーキット。山杜がサーキットデビューを果たしたサーキットでもある。見に行く決心をしたものの,24日(予選)か25日(決勝)か,どちらを見に行こうか決めかねていた。チケットが2000円と格安のため,一応両日押さえておいたのだが,結局24日は所用ができてしまい,25日の早朝にエビスに向かうことにした。 現住所からエビスまでは一般道で約3時間(隣県のしのいや日光サーキットの方が近いぞ(笑))。朝4時半〜5時ぐらいに出発したかったのだが,前日の予期せぬ夜更かしが祟り,朝目覚めたらすでに6時過ぎ(笑)。まあ,ゲートオープンは8時だけど開会式は9時半だしオッケーでしょ,と開き直り,ゆっくり支度をして7時20分ごろに出立と相成った。高速を使って行くことにし,エビスに着いたのが9時35分。エビス前の道路は特に混雑しておらず,ゲート前にも十数台しかクルマが並んでおらず,まあ,こんなもんでしょぐらいに考えていたのだが・・・甘かった・・・。 誘導に従ってストリームを進めると,何故か西コースへ向かう。あれ?南コース開催じゃなかったっけ?南コースの駐車場がすでにいっぱいだから西コース下の大駐車場に入れろってことか?しかし大駐車場にクルマはほとんど無く,誘導は西コースパドックの方へ。頭の中に「?」が浮かんだその時・・・「なんじゃこりゃ〜!」なんと,西コースそのものが駐車場と化している!! ここで山杜はD1をナメていたことに気付いた。4年目を迎え,ここまでメジャーなものになっていたとは!客層もクルマ好きの若者だけじゃない。ファミリー層の多いこと多いこと。夏休みに突入して初の土日ということもあり,とにかく会場はにぎわっていた。遅めに到着したのが幸いし,炎天下の中であったが西コース第2パドック(屋根付き)にクルマを入れることができ,歩いて連絡通路を通り南コースへ向かった。 南コースへ着いて再び「なんじゃこりゃ〜!」まだ開会式の最中だというのに,観覧席が全て埋まっている。立ち見でも良いポジションがなく,これじゃ見えねえじゃねえか!しかたないので,しばらくパドックを歩くことにした。各チームのスポンサーが露店を出している。チームテントには見覚えのあるD1マシンが並んでいる。かなり金がかかってそうだ。ワークスだけじゃなく,プライベーターのクルマもかなり手が入っている。全てのモータースポーツに言えることだが,貧乏人にはキツイ世界である。 さて,いよいよ1回戦単走開始。昨日の予選で85名の全参加者から20名が勝ち抜いてきている。そしてこの日から登場のシード選手11名(本来は10名なのだが,同ポイントの選手がいるため今回は11名)である。この中から追走トーナメントに勝ち上がる16名を絞る。まずはシード選手11名の登場。ほぼ全員がワークスドライバーである。しかし審査コーナーが見えねえよ!朝早く出てこなかった自分が悪いんではあるが。審査に関係ないコーナーでの走りを見るしかないわけであるが・・・。しかしシードは凄いわ。クルマの性能が違いすぎ。テクも上手い。97点以上を連発。ほぼ全員がベスト16に進出してくるであろうことが予想された。 シード選手の単走が終わったところで,シード以下の選手と入れ替えでコースアウト。しかしここで山杜が立っていた位置が幸いした!なんとコースからパドックに出る通路に立っていたのである。マシンに乗って出てくるシード選手全員とハイタッチを交わすことができた。結構貴重な体験かもしれない。 続いて勝ち上がり組。ゼッケン番号の若い選手はシードと紙一重でワークスも多く,引けを取っていない。しかし流石にプライベーターは若干劣るかなといったところである。その中で目を引いたのがゼッケン64番日比野選手。ゼッケン64というバリバリのプライベーター。言ってみれば下位選手である。しかし堂々の走りで初めてベスト16出場を決めた。スポンサーの全くついていない根っからのプライベーターがベスト16に進むのははっきり言って珍しい。 さて,単走1回戦の結果,追走トーナメントは以下のようになった。 ![]() 我等が郷土代表,チームオレンジ熊久保選手も当然残っている。今回のエビスのキーワードは「ストップ・ザ・風間」である。第1戦USA,第2戦SUGOと連覇しているゼッケン1番,圭オフィス風間靖幸(ちなみにD1のゼッケンはそこまでの獲得シリーズポイント順で毎回変わります)。3連覇を阻止すべく風間包囲網がまかれているのである。2戦連続風間に破れ2位に甘んじているHKS谷口信輝。人気ナンバーワンの実力者ながら未だ優勝の経験がないBLITZ野村謙。オウンコースでの優勝経験がない熊久保支配人。今年はいまいち影の薄い前年度チャンプAPEX今村陽一。是が非でも優勝したい選手ばかりである。 さて午後の追走を前にお昼のピットウォーク。BLITZのブースに長蛇の列。野村選手がサイン会を行っている模様。流石D1人気ナンバーワン。早々にサインをもらうのをあきらめた山杜であった。HKSのブースには女の子ばかり。これまた流石「スケコマシー」の異名をとる谷口選手。確かに格好いいが。谷口選手はヤローは相手にしないそうなのでコレもパス。ちなみに彼は現役GTドライバーでもある。ピットウォークでサイン をもらえたのはチームオレンジの熊久保選手と田中選手。あと神本寿選手にもいただきました。 さていよいよメインイベント。追走トーナメント開始である。午後は何とか立ち見ながら審査コーナーの見える場所をゲット。熱い戦いが見られそう・・・と待っていたのだが,突然アナウンスが・・・「千葉よりお越しの織戸学さん,東京よりお越しの鈴木学さん,お連れ様がお待ちですので至急審査席までおいでください」ギャラリー大爆笑。声の主はもちろんドリキンこと土屋圭市氏。全くあのオジサンときたら(笑)。出場車両も揃い,いよいよサシのドリバトルの開始である。 ベスト16 1組目 ○野村謙(ER34) vs 上野高広(JZZ30)× スカイラインvsソアラというヘビー級対決。初優勝に燃えるのむけんが4ドアスカイラインを見事に操って順当勝ち。流石実力もトップレベルである。でも実はこのER34,第2戦から投入したニューマシンで,ものすごい軽量化が施され,シルビア並みの車重だとか。 ベスト16 2組目 ○今村陽一(FD3S) vs 黒井敦史(S13)× 2004第1戦USAではすばらしいまでの走りを見せた黒井だが,残念ながらエビスではキレがいまいち。一方の今村はドリキンの「ラード!アブラ男!」のヤジにもめげず復活の走り。2003年シリーズチャンピオンがいよいよ燃えてきた! ベスト16 3組目 ○風間靖幸(S15) vs 平岡英郎(AE86)× 現在シリーズトップポイントホルダーはやはりノリにノっている。D1における角度No.1を誇るわくわくさんこと風間が順当勝ち。 ベスト16 4組目 ○谷口信輝(S15) vs 春山隆(C35)× 今回こそ風間を破りたい谷口。Bグループの選手に負けてはいられない。角度と食い込みで順当勝ち。セフィーロ破れる。 ベスト16 5組目 ×林渡(AE86) vs 田中一弘(S15)○ 最近チームオレンジの表彰台がない。ここまで着実にポイントを重ねている田中。Bグループの選手には負けられない。林はベスト16常連ではないだけに,流石に追走は慣れていない様子。林が後追いの時に田中の側面に当ててしまい田中スピン。相手の妨害と見なされ林敗退。 ベスト16 6組目 ○三木竜二(S15) vs 寺崎源(AE86)× 成長著しい若手のホープ三木。ここでもキレた走りで源さんを一蹴。そろそろ優勝という箔が欲しい三木がベテランを破る。 ベスト16 7組目 ○熊久保信重(S15) vs 神本寿(S15)× 流石「追走大好き熊」と評判の熊久保。マシンの性能は五分だが後追いの時のノーズの差し込み度合いが違う。どうしても先っぽ入れないと気が済まない(笑)熊久保がベスト8進出。 ベスト16 8組目 ○日比野哲也(AE86) vs 末永正雄(FD3S)× 満を持して2004年からD1に殴り込みをかけたRE雨宮。そして昨年度まではプライベーター参加だったがそのウデを見込まれRE雨宮のワークスドライバーに抜擢された末永。そろそろ表彰台を狙いたいところだったが思わぬ伏兵が。バリバリのプライベーター日比野に破れる大波乱。ベスト16が初めてとは思えない見事な追走であった。本当に単走しか経験の無い人の走りだろうか?日比野の勢いはまだ止まっていなかった! 準々決勝 1組目 ○野村謙(ER34) vs 今村陽一(FD3S)× BLITZvsAPEXの大手対決。やはり両者ただ者ではなく,サドンデスに持ち込まれる大接戦となった。しかしやはり今回ののむけんの走りはキレていた!サドンデスの末今村を破り準決勝進出!初優勝が見えてきた!一方の今村も前年度チャンピオンの走りが戻ってきた。第4戦以降の優勝争いに間違いなく絡んできそうである。 準々決勝 2組目 ×風間靖幸(S15) vs 谷口信輝(S15)○ 第1戦,第2戦の決勝カードが準々決勝で実現。谷口はここで勝たなければ対風間3連敗となってしまう。1本目は五分。2本目にいやが上にも期待が高まったが・・・。1本目終わると同時に風間のマシンからバラバラと異音が。5分間のメカニックタイムが与えられたが修理不可。結局風間リタイア。谷口の2本目不戦勝となった。谷口としてもすっきりしない勝ち方。是非第4戦でしっかりケリつけてほしい! 準々決勝 3組目 ×田中一弘(S15) vs 三木竜二(S15)○ とんでもない闘いとなった。三木が後追いで始まった訳だが,お互いに後追いの時の食い込みが洒落にならない。三木が食い込みでリードすれば田中も後追いの食い込みで挽回するといったことの繰り返し。サドンデス2回やっても決着つかず。3回目のサドンデス。とんでもないことが起きた。なんと後追いの三木が田中をインから追い抜いた!交代して田中が後追い。この差を挽回するには抜き返すしかない!ものすごい食い込み。一瞬抜いたかに見えたほどだったが,惜しくも田中抜けず。熱戦を三木が制した。 準々決勝 4組目 ×熊久保信重(S15) vs 日比野哲也(AE86)○ 大番狂わせが起きた。熊久保破れる!大方の予想は,熊久保勝利だった。彼はやはりベテランだし,後追いの時の食い込みには定評がある。ベスト16が初めての日比野にはやはり荷が重い相手だろう・・・審査員席のドリキンもそう思っていたことは後のアナウンスで明かされた。1本目日比野が後追い。少々のミスはあったが熊久保相手に一歩も引かない。五分の判定で入れ替え2本目。後追いに強い熊久保だけに勝利は固いと思われたその時・・・。日比野は捨て身に出た。ハチロクの軽さを生かし,とんでもないスピードで審査コーナーにつっこんだ。食い込みが信条の熊久保。離されて焦ったのか,痛恨のアンダーステア!これが大きな減点対象となり,日比野が勝利!どよめく観衆。根っからのプライベーターが準決勝に駒を進めた。 準決勝を前にあまりの暑さのため,観客に散水車が放水のサービス。プレゼンターはわくわく風間靖幸。ドリキン曰く「リタイヤしてるくせになんか凄く楽しそうだぞアイツ!」散水車の上に乗っかってホースから勢いよくミストの散水をしてました。 そしていよいよベスト4! 準決勝 1組目 ○野村謙(ER34) vs 谷口信輝(S15)× のむけん強し!走りに隙がない。谷口は1本目後追いの際角度が若干浅く,野村アドバンテージ。2本目は互角。1本目の差でのむけん待望の決勝進出!人気ナンバーワンがついに走りでもナンバーワンに輝くのか? 準決勝 2組目 ×三木竜二(S15) vs 日比野哲也(AE86)○ 日比野の勢いが止まらない。ノリノリの日比野は1本目後追いでも三木のインに差し込む。三木相手に1本目五分。三木とて悪い走りではないが,トップシークレットワークスのプライドを傷つけられたか?2本目,日比野が先行。失うもののない日比野はやはり全開でまるで飛ぶように審査コーナーにつっこんできた。ハチロクよりかなり重いS15でそのスピードについていこうと同様につっこんできた三木。コントロールを失い,土手に大クラッシュ!あわや宙に舞うかといった激しいクラッシュにギャラリー騒然。幸い三木は無事であったが,クラッシュしたこととプライベーター相手に初優勝の夢がたたれたことの精神的ダブルショックの方が大きかったようだ。このクラッシュにより日比野が初ベスト16で決勝進出。三木戦闘不能のため3位決定戦は行われず谷口の3位が確定となった。 BLITZワークス,悲願の初優勝が是が非でも欲しいD1人気ナンバーワン野村謙。根っからのプライベーター,ついにここまで上り詰めてきた無名(ドリ系走り屋の間では有名人らしいが)・日比野哲也。ゼッケン3とゼッケン64。シード選手とEグループの選手。決勝がこんなカードになろうとは,予測できた人は誰もいなかったはずだ。はっきり言ってどっちを応援したらいいのか観客も図りかねていた。とにかく大歓声のうちに決勝はスタートした・・・。 決勝 野村謙(ER34) vs 日比野哲也(AE86) 歴史に残る決勝戦となった。ここまでの日比野の快進撃はラッキーもあった。初優勝に燃えるのむけんでは相手にならないだろうが,見せ場をつくってほしい,そう願っていた観客は多かったはずだ。しかし日比野はやってくれた。野村相手に互角の戦いをやってのけたのだ!五分のバトルが続く。サドンデスが続く。サドンデスも3回目に突入。インを突きすぎてお互いのクルマはもはやボロボロだ。のむけんのスカイラインは給油パイプのトラブルで燃料がエンジンに供給されにくくなり,1本走るごとに給油して油圧を上げながらの闘いが続いた。永劫に続くかと思われた感動のバトルにもついに終焉の時がきた。後追い日比野が野村との距離を詰めすぎドリフトが乱れた。野村はバンパーと片目の無くなったスカイラインで綺麗にコーナーをドリフトしてゆく。勝負は決した。野村謙が悲願の初優勝を果たした。しかし,野村とサドンデスを幾度と無く繰り返し,五分の闘いを見せた日比野にも大きな感動の拍手が送られた。 野村謙(38) BLITZ ER34スカイライン4ドアセダン 表彰式。大粒の涙の中D1選手たちから胴上げを受ける野村謙。そういえば彼はD1選手会長でもあったっけ。D1でもっとも愛される彼は,周りを取り囲んだ多くのファンから大きな拍手を受け,D1優勝者恒例のバケツ一杯の水を浴びせられていた。その顔はうれし泣きとバケツの水でびしょびしょになっていた。 そしてもう1人の主役,プライベーター日比野哲也。野村と互角に渡り合っての堂々の準優勝であった。もちろん観客からは大きな拍手と大声援が送られた。「金のあるワークスに貧乏なプライベーターはまず勝てない」この世界の定説である。しかし彼はそれを覆した。日本中のプライベーターに夢を与えてくれた。これが感動せずにいられるだろうか。審査委員長ドリキン土屋圭市も大絶賛。 「日比野!おまえの面倒は俺が見てやる!とりあえず次のオートポリスに備えて,圭オフィスのブレーキセット一式おまえにやる!嬉しいね。こういうイキのいいのが出てきてくれて。」 日比野はこれでポイント18を獲得。第4戦オートポリスではシード選手に入ってくる。いくらドリキンが面倒見ると言ってもワークスではない。第4戦も彼の活躍を楽しみにしたい。 こうしてD1第3戦エビス大会は幕を閉じた。炎天下の中,熱中症にならなかったのが不思議なぐらいの大会であったが,1日分チケットドブに捨てたとはいえ4500円。この値段でこれだけの闘いが見られ,感動を受けたのだから,とても得をした気分で晴れやかに帰路に就いた25日だった。 相変わらずドリフトを自分でやる気はないし,公道で迷惑千万のドリフト野郎たちには賛同できないが,D1というサーキットでの競技としてのハイレベルなドリフト。モータースポーツとしては賛否両論ありそうだが,山杜としては「アリ」じゃないかと思う。今後も注目したい。 |
![]() 西コースそのものが駐車場 ![]() 現在2連勝中・風間S15 ![]() 郷土の星・熊久保S15 ![]() 満を持して参戦・RE雨宮 ![]() 単走を囃し立てるシード選手 ![]() 野村vs上野 ![]() 熊久保vs神本 ![]() 野村vs今村 ![]() 風間vs谷口 ![]() 水をまく「わくわくさん」風間 ![]() 野村vs谷口 ![]() 三木vs日比野 ![]() 三木号大破 ![]() 決勝!野村vs日比野 ![]() 悲願の初優勝!感涙のむけん選手 ![]() 天晴準優勝!日比野選手 ![]() 歴史に残る闘いに大満足! 織戸学・土屋圭市・鈴木学のD1トリオ ![]() 戦利品 熊久保・田中・神本3選手のサイン |